昭和49年当時は利尻山は1719mでした。名前も利尻岳でなく利尻山でした。
1974.9.9 |
南浜湿原から見た「利尻岳」。
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「島全体が一つの山を形成し、しかもその高さが千七百米もあるような山は、日本には利尻岳以外にはない。こんな見事な海上の山は利尻岳だけである。」(深田久弥)
昭和49年に礼文島に渡りスコトン岬から桃岩までの愛とロマンの8時間コースを桃岩ユースに泊まった30名あまりの仲間と走破しました。そして利尻島に来たのであります。礼文島は島全体が女性的な印象で明るく感じました。それに対して利尻島は島全体がゴツゴツして男性的です。沓形にある町営のユースも宿泊客は礼文島桃岩ユースの1/10位。男性ばかりでした。暗い気持ちになりがちでしたが、目の前に利尻富士があります。東京を出発して急行八甲田に乗車すること12時間。連絡船羊蹄丸で4時間。急行ニセコ号で札幌まで約6時間。札幌から稚内まで夜行急行利尻に乗車して7時間。稚内からフェリーに乗船2時間。東京からゆうに30時間以上の列車の旅の果てにたどり着ける場所でありました。その当時としては大旅行でした。
利尻山
北海道北部、日本海にそびえる利尻山(標高1721m)。
すそ野は海に迫り、まさに島そのものが一つの山です。
その姿から「利尻富士」とも呼ばれます。
しかし、遠望する優美な姿とは異なり、山を取り囲む環境は過酷です。
日本海から吹き付ける強風、相次ぐ落石、乾燥した土質。
そんな中、山頂には高山植物のお花畑、山麓には豊かな森が見事なまでに広がっています。
また、周囲の海は海藻や魚の宝庫として知られています。
利尻島は、稚内からフェリーで2時間ほど。
登山道は、鴛泊コースと沓形コースの二つがあります。
鴛泊コースで所用時間は5時間くらい
沓形コースも所用時間は5時間30分くらい(夏山登山は、9月まで。)
「利尻山には熊がいないので安心です。
愛らしいシマリスや、ノゴマ、ギンザンマシコなどの野鳥にも会うことができます。」
●地形
利尻山・・・「日本百名山」の一つ。登山コースとしては、中級者向きの鴛泊コース、
上級者向きの沓形コースの2つがあります。いずれも単独登山を避け、
コース経験者と登るようにしたいものです。山の中に水場はありません。
麓で水を補給した後、登山口で登山届けを出してから登ります。
8合目より上では浸食が進んでおり、落石も頻繁に起こるので注意が必要です。
足下もかなり滑りやすいので、登山靴はじめ本格登山の装備が必要です。
また、近年登山客のし尿被害が深刻となっています。
登山時には、役場や宿などで配布している携帯トイレを忘れないようにしましょう。
ローソク岩・・・山頂付近に見られる高さ10メートルほどの奇岩。
2万8千年前の噴火の際のマグマが冷えて固まったものだと言われています。
※ジョナサンではポッポ、スタッフと一緒に里山歩きを楽しんでいます。一緒に里山歩き(登山)をご希望の方は、遠慮なくご連絡下さい。夏休みをのぞいた平日に実行します。みんなで待っています。