ポンタとポッキーの
ローカル線の旅シリーズNO33

蒲原鉄道のクハ10+モハ71

『蒲原鉄道 新潟県』
小さな私鉄の小さな電車おもちゃのような座席

98年11月10日製作

通学の高校生で賑わう、朝のクハ10の車内
村松から五泉まで片道の所要時間はわずか
7分です。みんなの夢を乗せて走るローカル線
『蒲原鉄道 新潟県 五泉駅』98年10月23日撮影
クハ10+モハ71のコンビ

クハ10+モハ71のコンビが走るのは
朝の汢摯怩フみ。それも週末と祝日はお休み
クハ10形は昭和10年に製造された段階では
ディーゼルカーであった。昭和14年に蒲原
鉄道に移籍した後、電車に改造された。
小さな窓が並ぶ側面に、初期の国鉄時代の
気動車の姿をしのぶことができる。

駅数わずか3駅のローカル線

蒲原鉄道は始発と終点を合わせても
駅数わずか3駅のローカル私鉄であります。
走っている5両の電車は、昭和2年生まれの
モハ71を筆頭に、いずれも昭和初期に製造された
車両たちなのです。どの電車をとっても見応えは
十分あります。特にお勧めしたいのはクハ10形です。




  懐かしい列車の香水とは?

クハ10の外観はリベットが浮き出て武骨な印象だが
内装は可愛らしい。座席の赤と天井の白が
マッチして、まるで女の子の部屋のようです。
ピッタリ寄り添わなくては座れない小さな
座席は、仲良しのふたりのためのものだろう。
床はもちろん板張りです。すり減った床板から
立ちのぼるオイルの臭は、懐かしいローカル線の
香水でありましょうか。


村松発車!!
がんばれ蒲原鉄道!!

蒲原鉄道がまだ加茂まで走っていたころの写真を
鉄道愛好家の鈴木氏の友人より、ジョナサンで
見せてもらいました。日本の田舎そのものが
そこにはありました。その蒲原鉄道も99年3月末日
廃止が決定されました。また一つ日本からローカル線
の灯火が消えようとしています。10月23日の蒲原鉄道の
ロケハンは2度めになります。今回は地元の女子高生にも
撮影に協力してもらいました。ありがとうございます。

  ローカル線の小さな旅

特急(車)で都会を脱出し小都市で下車すればレトロな
ローカル線の列車が待っている。それに乗り込めば
あら不思議、一気に地域社会に仲間入り。車窓には
懐かしい風景が広がり顔見知り同志の世間話しが耳に快い
ゴトゴト田んぼ 野菜畑 民家 山こえ谷こえ トンネル 鉄橋
田舎駅。見知らぬおばちゃんが気軽に話しかけてくる。
そばではポッキーが、ポンタ兄さんの分まで尻尾を振り振り
おばちゃんを歓迎している。やがて遠くの遮断機の『カンカン』
の警報音。ローカル線の到着です。おばちゃんは街の病院へ
ポッキーは散歩しようとしきりにせがんでいます。

蒲原鉄道はJR磐越西線の五泉駅を起点に村松まで3駅、
4,2キロのミニローカル線です。この蒲原鉄道は経営合理化
の為にまもなく廃止になるそうです。ただ電車に乗るだけで
心があったかになる不思議なローカル線です。


最後の旧型国電の旅へ

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 1998年11月10日制作  2012年03月2更新
協力 蒲原鉄道 村松駅 五泉駅 地元女子高生の樋口さん 清田さん 目黒さん