長崎電気軌道の路面電車 |
ポンタとポッキー
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長崎電気軌道物語
『何で行くと?』『道がこんどるけん。電車に乗るばい』長崎市民の会話に登場する『電車』は長崎電気軌道のチンチン電車のこと。『安い、早い、便利』と3拍子そろった市民の足として、路線バスやタクシーに負けない人気を誇り、国際観光都市、長崎の『顔』になっている。
『運賃は均一の100円。全国の路面電車の中で最も安い。今どき、缶ジュース1本より安いなんて、信じられないでしょう。『電車』は長崎市民の自慢の種です。』1984年の値上げ以来、100円に据え置かれている運賃にこう胸をはった。
『がんばれチンチン電車』 チンチン電車が長崎市民に愛されているのには、ちょっとした訳がある。市の中心部は四方を山と海に囲まれ、その7割が斜面地だ。バスやタクシーの進入できない狭小な地区が多く、車庫スペースの確保も難しい。『マイカーの保有率は二世帯に一台という低水準』にとどまり、マイカーのメリットは小さい。さらに市内を走る幹線道路は一本。片側二車線でバスレーンはなく、朝夕には交通渋滞が発生。タクシー運転手がチンチン電車への乗車を勧めることが珍しくない、という独自の交通事情がある。長崎市の地形が『チンチン電車』の生き残りに有利に働いたのは確か。11.5キロの営業路線は、市民の生活密着地域と観光名所をカバーし、利用価値は高い。何よりも、経営努力で実現した『運賃100円』の効果は絶大と長崎電気軌道は話す。
その経営努力の中でユニークなのは、他都市で廃車になった『チンチン電車』を安く買い入れ、リサイクルしてきた点だ。『リサイクル車は新造車の導入に比べ半分の経費で済む。今後、路面電車の人気が高まると、廃車も手に入りずらくなるでしょうね』と長崎電気軌道は、ちょっぴり心配してます。
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写真 1998年1月25日撮影 眼鏡橋 1973年撮影
ジョナサンけむり写真集NO2より
安藤 実 98/1/15制作 03/03/27更新